服の上からシャワー 日高の高齢者施設で虐待

2016.02.11

服の上からシャワー 日高の高齢者施設で虐待

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160211-00010001-tomamin-hok

北海道日高町は10日、町内の高齢者グループホーム「あすなろ」で、入所者への虐待があったことを確認し、施設長が虐待行為の一部を認めたと発表した。元職員からの通報を受けて町が立ち入り調査を行った結果、入浴を拒む入所者に服の上からシャワーを浴びせるなどの虐待行為があったことを確認。町は施設側に対し、今月中をめどに改善計画書の提出を求めている。

発表によると、1月20日に元職員4人が町に入所者への虐待について通報。写真など約60件の資料を提出した。これを受けて町は25日、施設に立ち入り、施設長をはじめ、全職員と入所者から聞き取り調査を行った。

その結果、昨年10月ごろから、入所者9人のうち4人に対し、▽入浴を拒む入所者に服の上からシャワーを浴びせる▽日常的に入所者への過度な叱責、暴言―といった身体的、心理的虐待行為を確認。虐待したとされるのは施設長と職員1人の計2人。施設長は虐待の一部を認めているが、職員は否認しているという。

また、町職員が立ち入り調査時に、右手を骨折した入所者の食事を手助けしない介助放棄を目撃。事務所で書類が散乱していたり、施設内で飼育している猫が調理場を自由に出入りし衛生管理が徹底されていない実態も目にし、「施設は不適切な運営状況にあった」と言う。

町は、施設を運営する「ひだかあすなろ」に対し今月中をめどに改善計画書の提出を求めており、出された計画書を踏まえて行政指導や処分などを検討する。

町へ通報した元職員は「開設以降、私も含めて16人もの職員が辞めており、施設長による職員へのパワハラ行為もあった。施設長が変わらない限り、施設は改善されない」と話した。

同施設は、2013年5月に旧清畠小学校の校舎を活用し、認知症対応型共同生活介護施設として開設。現在、入所者9人のうち1人を家族の申し出により、町内の別の施設へ一時移す措置を取ったという。


新着情報

×  close

SiteMap