新型コロナウイルスに感染した千葉県在住の40代男性会社員が出張で広島県内を訪れていた問題で、広島県と広島市は24日、記者会見し、男性が12日夜に同市内の宿泊施設を利用していたと明らかにした。現時点で施設の従業員らの健康状態に異常は報告されていない。その他の男性の立ち寄り先について引き続き調査している。
県と市によると、男性は12日夜、新幹線でJR広島駅(南区)に到着し市内の宿泊施設を利用。13日は県内の仕事先を回り、同日夕に岐阜県へ向かった。広島県内ではレンタカーを使って移動していた。男性は移動中、マスクを着用していたという。
県と市は男性との濃厚接触者を確認し、健康観察を続ける。
千葉県などによると、男性は14日に、せきや倦怠(けんたい)感の症状が出たが、17日と18日は東京都内の職場に勤務した。18日に38・2度の熱が出たため千葉県内のクリニックを受診。19日のエックス線検査で肺炎の兆候が見つかったため、21日に感染症指定医療機関に入院し、22日に検査結果が陽性と判明した。
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